明治4年、明治天皇が天皇家の伝統神事である大嘗祭(だいじょうさい ※即位した天皇が最初に行う新嘗祭 ※にいなめさい)を執り行うため、当時の北小町村の水田が主基斎田(すきさいでん)に卜定(ぼくじょう ※吉凶を占って選定する事)されました。
昭和55年には明治神宮の大祭を機に、地域の人々から主基斎田の誇りを次代に伝えていく為、また、護持に力を入れていこうという声から「鴨川市明治神宮崇敬講」が発足しました。毎年、神にその年の新穀を捧げて豊穣を感謝する祭りとして11月23日に行われる明治神宮の新嘗祭に、主基斎田で収穫した新穀(稲穂の束)と、その米で造った白酒(亀田酒造株式会社醸造)を昭和56年から奉納しています。
*亀田酒造株式会社近くの主基斎田は貴重な歴史的遺産としてその姿を留めています。亀田酒造株式会社は、地元崇敬講役員として斎田の米による白酒醸造を担当し、毎年明治神宮新嘗祭の御神酒として奉納しています。仕込式は、明治神宮宮司をはじめ、関係官庁、地元有力者によって行われます。